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| 人の命を奪う笑顔ではない |
去年暮れに守さんの面会に仙台に行ってきました。朝9時の新幹線に乗って午前中の面会時間に間に合うように、守さんのご両親と神奈川の金井さん、添田さんが待っていてくださり、拘置所へ行きました。
初めての面会だったので、とても緊張していましたが、余り難しくなく面会が許されました。守さんが来て話し始めて、金井さんがチラシを守さんに見えるように提示したら、看守が「だめだ」と文句を言いだしました。そうしたら守さんが「この人（看守）はいつもこういうことを言う」、「この人を変えてほしい」と怒り、上司のような人が来て、「まあまあ、落ち着いて」といって、その場をおさめてくれました。
そのときの守さんの対応を見て、権力との闘いはこのような小さな事でも声を出さないと通らないのかと感じました。
初めてお会いする守さんは、なかなかの好青年です。私も医療の現場で働いてきて、多くの患者さんや同僚を見てきましたが、人の命を預かる職業につき、病に苦しんでいる患者さんの苦しみを少しでも和らげようとする努力を私たちはしています。守さんもそのような誠実な方で、人の命を奪う笑顔ではありせん。
それが第一印象でした。外に出ることができないので顔は青白かったが元気で私たちに接してくださいました。私たちは外でもっと頑張って、無罪を勝ち取らなければと心から思いました。
神奈川 村田泰子
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