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| 09.11.18面会記 |
１１月１８日水曜日、約１年ぶりに大好きな人の笑顔を見ることが出来ました。
その笑顔は１年前と変わらずそこにありました。
本当なら壁越しなどではなく、時間制限なんて気にせず、笑い、語り合えるはずの人は今もそこで変わらぬ笑顔を見せてくれました。
一緒に働いてた時のこと、今までの裁判のこと、足利事件のこと、少しずつだけど話しました。
私は裁判員制度になった今こそ大助さんの裁判をやり直してもらいたいと思っていると伝えました。
多くの矛盾を抱え、決して犯行の動悸にはなりえない証言や証拠の数々、疑わしきは被告人の利益に…という原則を無視した大助さんの裁判をやり直して欲しい。
あの時の大助さんのちょっとだけ淋しそうな笑顔は忘れられません。
決して叶うことはないとわかっているし、それでも願わずにはいられません。
無実の罪を着せられ、あんなところにいなくてはらない大助さんの無念と苦しみを考えたら一日も早く再審を開始して欲しいと…
人生を奪われた大助さんのほんの少しでも助けになれれば…と思っているのに、助けられるのは私の方で。
辛い時、悩んでる時、そんな時に大助さんからの手紙が届きます。
支えているつもりが、支えられていたと実感し感謝の気持ちでいっぱいです。
大助さんに会ったことのある方ならあの人が、あんな事件の犯人ではないとわかっていると思います。
会ったことがない方なら私がお話します。
どんなに優しい笑顔の持ち主かを…どんなに看護師としての仕事に誇りを持っていたかを…
皆が会いに来てくれて嬉しい、多くの手紙に励まされる、と大助さんは言っていました。
手紙が無理なら絵葉書を送ってあげて下さい。
少しでも色のある優しい場所にいて欲しいと心から思います。
佐々木直美（東京） |
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