面会待合室で1時間程度まったように思います。3人の名前が呼ばれ面会室に入りました。はじめて守大助さんの姿を見たのですが、髪は短髪でしたが、写真どおりの方でした。　守大助さんに両手を見せて貰ったのですが、両手の指は赤紫色のしもやけでした。大助さんは「薬をもう1か月塗っていれば治りますよ。宮城に比べれば暖かいと思いますが、やっぱり寒いですね〜。」と笑っていました。

　15分〜20程度の短い時間の中で（4人が話をするには短すぎる）何を質問しようか？何を伝えようか考えていましたが、「守大助さんは無実だと思います。結婚を身近に控えていた男性が殺人という恐ろしいことをするとは思えません」と伝えました。守大助さんも私の言葉に強く「私はやっていません」と話され、当時の様子を話して下さいました。

　「自白したつもりはありません！！警察に言わされたのだ。」「やっていないものはやっていない。調べてもらえればわかってもらえる（父は警察官で自宅に来る警察官はやさしい人ばかりだったそうです。）と思っていた。」と語り、「私も弱い人間ですから・・・」と警察誘導（脅し）自白で認めてしまったことを話して下さいました。当時は何も考えたくない、おかしくなっていましたが弁護士さんと面会し「やっていないものはやっていないと！！」と気持ちを取り戻せたそうです。

　面会者のＫさんは、過去に国立病院で患者死亡で有罪にされた裁判に関わっておられた方で、守大助さんに、「この事件は守大助さんだけの事件じゃない。看護師が安心して仕事ができなくなってしまう。」と話され守大助さんも頷いていました。

　守大助さんは面会時間中ずっと笑顔を絶やしませんでした。面会者3人は「自分の気持ちに無理をしないように。」「無実は必ず晴れる。」と大助さんを激励しました。20分間という短い時間でしたが、無実の守大助さんを助けてあげたい、という気持ちは一つになれたのかと感じました。また、私も広島に帰り報告し、守大助さん支援活動へのよい力になりました。

沖田悟（広島）