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| 〜ご両親より挨拶〜 |
※本文章は2008年6月7日、「上告審報告・再審決起集会」における守勝男さんの講演を事務局が聞き取り、要旨を掲載したものです。文章の責任は全て事務局にあります。
●息子の性格について
息子は気持が優しく気が小さい性格。ちょっと臆病。半田教授とは親しい仲。未だに教授を信頼してるように見受けられるところもある。そんな子供がまして病院に弓を引くことはない。だから動機もなく目撃者も証拠もない。
●当時の周りの状況について
未曾有の犯人視報道。犯罪を犯すような息子でないし補導歴もないし晴天の霹靂。新聞、テレビ、雑誌あらゆるマスコミが付近に取材に押し掛けた。私たちは事件について全く把握してなかった。弁護士の選任、元同僚、医師等にあたり事件の真相を把握しなければならなかった。家から2週間避難した。当時現職（警察官）だったので病休をとって元医師、看護婦、同級生をまわり事件を把握した。女房は御飯が食べられず、買い物に行くと噂声が気になったり、私も仕事をどうするか悩んだ。親戚も学校の先生や銀行員だったが私より先に辞職願を出している。先に身近な親戚たちが私らから離れていく状況だった。孤立無援の闘争で誰も信じられなくなった。職場では圧力はなかったが、自分の中で自問自答が生じた。結局5年間務めた。親戚も辞職は受け取られなかった。こういう事件では一番身近にいる人が去っていく。
●皆さん一人一人のお力を
しかし遠くにいる親戚や一般市民で草の根的に支援してくれる人、国民救援会の組織的支援などだんだん支援の輪が広がった。命の続く限り息子を助けなければならない。本来は裁判を信じてた。一・二・三審とその度に期待したが最高裁にさえ却下された。神様仏様にも頼ったが駄目だった。最後は皆さんに頼るしかない。縁もゆかりもない方々に支援していただいているのは息子にとっても我々にとっても本当にありがたいこと。皆さん一人一人のお力でお願いしたい。今日はお忙しい中本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
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