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| H19.11.2 「宮城・北陵クリニック事件 11.2学習集会」 |
日本国民救援会中央本部・宮城県本部及び仙台の「守大助さんを支援する会」が主催、「無実の守大助さんを支援する首都圏の会」等協賛による、「宮城・北陵クリニック事件 11.2学習集会」は、11月2日（金）平和と労働センター・全労連会館で行われ、東北放送の取材も入る中、関係者含め約120名もの皆様にご参加いただきました。
救援会中央本部・瑞慶覧事務局長の挨拶の後、ビデオ上映（ザ・スクープ）が行われ、花島伸行主任弁護人の事件解説がはじまりました。
花島弁護士はまず警察の質量分析による鑑定結果は筋弛緩剤（の主成分であるベクロニウム）を検出したとする根拠にならないことをわかりやすく解説されました。世界のいずれの学術論文を見ても警察の鑑定結果をベクロニウム検出の根拠とするものは見当たらず、弁護団が依頼した実験結果も世界の学術論文に一致し、警察鑑定とは違った結果になったこと、05年に東北大学と宮城県警が共同で行っていたことが発覚した質量分析の研究結果も同様であったこと、ただ大阪府警の鑑定のみが独自の主張をしていること、を解説されました。
また守大助さんが本件患者の1人から訴えられている民事裁判でこの大阪府警科捜研の鑑定人が証人として呼ばれており、弁護側としては鑑定の問題を追及できるチャンスと見ていたが、大阪府警側は出頭を拒否し、仕方なく裁判所も証拠採用を取り消したとの話を披露されました。
また今年8/31付で最高検察庁が弁護側上告趣意書に対する反論として最高裁に提出した「答弁書」の写しが裁判所から届いたが、その中には同じ装置と条件で鑑定しないと同じ結果にはならない（高裁における検察側主張の繰り返し）、などとして科学を根本から否定するようなことを述べていること、もしもそうであるならば尚更再鑑定できるように資料を残しておくべきだったはずで、にも関わらず資料を全部使い果たしたということは何を意味しているのか、と問題を提起されました。
守さんの自白については、密室の取調室の中で、いつかあるかもしれない刑罰よりも目の前の苦痛から逃れたいという心理から起こるもので、多くの冤罪事件で起こっているものだと話されました。
また自白内容は500mlの点滴ボトルに１アンプル入れた、とするものだが、通常は静脈注射で使う筋弛緩剤を、真犯人だったらこんな非科学的な手法を話すはずがないことを指摘されました。
またＡ子さんの事件で検察が主張している三方活栓から上方に混入しておいた、などとする主張も、諸々の条件から考えて犯人がとったすればこの方法しかない、などとするもので、考え方の順序が逆であると述べられました。
花島弁護士の解説に続き会場からの質疑応答があり、その後、守さんの母・祐子さんが訴えに立ち、息子は無実です、息子を取り戻すためになんとか協力をお願いしたい、と涙ながらの訴えがありました。
その後他の冤罪事件を闘っている人たちからの訴えとして、布川事件の桜井さん、東電ＯＬ事件の今井さん、名張事件から吉田さん、大崎事件から平川さん等の訴えがありました。
続いて首都圏の会・藤沢から、今までの活動の紹介と12月集会のアピール、上告棄却されて再審請求にならないよう、今ここで力を結集すべきことを訴えました。
「守大助さんを支援する徳島の会」からは竹谷さんが挨拶に立ち、全国の力をあわせて頑張りましょうと訴えられました。
主催者の仙台「守大助さんを支援する会」会長の鹿又さん、事務局長の志賀さんから最後の訴えの後に盛況のうちに終了しました。
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救援会中央本部・瑞慶覧事務局長 |
花島主任弁護人より事件解説 |
 点滴セットを使って解説（花島主任弁護人） |
布川事件・再審請求人・桜井さん |
無実のゴビンダさんを支える会・今井さん |
名張事件を訴える吉田さん |
大崎事件・平川さん |
守大助さんを支援する徳島の会・竹谷さん |
息子の無実を訴える母・祐子さん |
息子の無実を訴える母・祐子さん |
地元・守大助さんを支援する会・志賀事務局長
（右隣は鹿又会長） |
救援会・千葉県本部事務局長
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