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| 2011/7 東日本大震災に関する便り |
3月11日は免業日（教育的処遇）で、1日舎房での生活でした。録画・録音教材での視聴や自己学習・読書etc..午後の視聴も終了し、後は音楽鑑賞だけでした。私は手紙を書き始めると！！ドアや窓がガタガタと鳴り、大きな揺れが突然。施設の建物は一般の建物より頑丈なのですが、かなり揺れ、立つことができませんでした。数分続いた揺れの後も、大きな余震が続き・・塀の外ではサイレンが鳴り続いていました。震源地は関東・千葉房総沖だろうと思っていました。
施設では地震直後より、ラジオニュースを流してくれ、状況を知ることができました。震源は関東ではなく、宮城！！「震度７」が栗原、08年にも同様な地震で山が崩れ、亡くなられた方がおりました。（このときは宮刑で地震に遭いました）私の実家は「６強」とのことで、両親のことが心配になり、居てもたってもいられませんでした。
ラジオでは大津波警報が繰り返されましたが、正直「津波」が想像できませんでした。これまでも「津波」警報が出ても、数十cmとか１ｍというのがほとんどで、「１０ｍ」という津波は映画位・・スマトラ沖でのような津波がまさか来るとは思ってませんでした。各地からの情報が次々と入り、「仙台新港に１０ｍの津波」、「仙台空港浸水」、「南三陸町崩壊」、「石巻・気仙沼市街浸水」.．etc これには耳を疑いました。塀の外はいったいどうなっているんだと・・こんどは外から大きな爆発音が聞こえ、窓から見ると、炎と黒煙で上空が真っ黒になる様子を見てしまいました。この炎はコンビナート爆発であること、ラジオで知った。このとき私は世界が終るのではないかと思いました。不安で不安で仕方なかったです。
夜になりTV視聴で目を疑い、言葉が出ませんでした。津波で気仙沼は、炎に囲まれてる映像・・・津波が空港に押し寄せてきている映像に涙しました。週末は特別番組に釘付けでした。私の知ってる街並みが、津波により消えてしまいショックでした。両親の安否を確認するのは、手紙しかなく・・その手紙だって震災で交通がストップしているのです。
（中略）
安否確認できたのは5日後でした。この間は生きた感じしませんでした。無実の私がどうして両親の元に駆け付けることができないのか、こんなことは全くおかしい！！施設ではただただ！じっとガマンするしかないのです・・今回の大震災で、多くの方が亡くなり、未だ不明になってる方がいます。ご家族のことを思うと胸が痛いです。なんとしてもここから早く出て、復興に役立ちたいと思ってます。
現在、施設では福島原発による「電力不足」と全工場で節電しています。こういう時だからこそ、収容者は社会に役立つことさせても良いと思うのですが、「ガレキ撤去」なんか、仮釈かかってる人には参加させても・・と思うのは私だけでしょうか。
塀の中は震災前とほとんど変化ありません。自分たちの目で！！直接被災地を見ていないので、ここでは何もなかったように生活してる方が多い・・ちょっと悲しいですね。社会で何かあっても「動揺」させないように生活させるのが施設ですから、仕方ないのですが・・
震災後も、年に一度の資格試験も、6月12日に実施されました。延期とか次回の時期にはなりませんでした。千葉での資格試験は「危険物」と「簿記」だけです。長期の施設ですので、「大学の通信教育」でも許可してくれても良いと思うのですが・・「中卒」「高卒」の認定試験はあるのです。
出所して仕事がないので再犯する方が多い。職訓と上記の資格だけでは仕事ありません。国も将来的に「大学の通信教育」を許可すべきです。スクーリングなどの問題もあるのでしょうが、パソコンでネット通信すれば可能になると思うけど。
（中略）
私も今回、危険物・乙種4類を受験しました。合格率は３３％と本に書かれてあったので、今年はダメかなと思ってましたが、7/1に合格発表があり、1回で合格できました。自己採点以上にできていてビックリしました。長期留学はしたくありませんが、いる間にできるだけとりたいです。（甲種まで受験可能です）
（中略）
それではまた。
2011年7月10日 無実の守大助
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